2007年7月29日日曜日

シニアネット 『おいおい』   第597号 巻頭

━━ senior citizen net ━━━━━━━ 2007/07/23━━

     シニアネット 『おいおい』   第597号
 
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 芥川龍之介仏大暑かな          久保田 万太郎

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 昭和3年7月24日の作。23日は24節季の「大暑」でもある。芥川龍之介は、昭和2年7月24日に自殺した。80年前である。「7月24日」と前書きがある。芥川は中学の2年後輩だったが、知り合ったのは後年。ぶっきらぼうな畏形の句姿は、死後1年たったいるのに衝撃を受け続けていた。上5「芥川」と中7「龍之介仏」が定型である。
死の直前、龍之介が万太郎の自宅に来て普段飲まないウイスキーを飲んだ。また、描いたここもない河童の絵を形見として書き残した。万太郎は、「龍之介の自画像」と言った。お互いに日暮里の家が近く、「隣人」と呼びあっていた。東京都生まれ。(1889-1963)

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      ◎ 「文月のふみの日」◎
 本日は、7月(文月)23日(ふみの日)です。午前9時に近くの郵便局へ出かける。記念切手と新潟県中越地震の義捐金のため。記念日らしいことをしたいと思って。
小銭の金貨を貯めて置いたのを郵便局へ持ち込む。2万3千円。日本赤十字新潟支社へ振り込んでもらう。貧者の一灯であるが、少しはお役に立てばと思う。
ふみの日の記念切手は80円が8枚で800円。百人一集の歌人の切手であるが、余分なものが印刷してあり、その印刷代が2枚分の切手代か。日本郵政公社は、10月から民営化する。すこしせこい商法が始まったかと激怒して、切手を買わずに帰る。
「文月のふみの日」は正式には、郵政省の肝いりで昭和54年から始まった。手紙の減少に危機を感じての対策だった。小紙も、2001年7月23日に産声を上げた。6年が経過した。1つの通過点である。

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シニアネット 『おいおい』   第596号 巻頭

━━ senior citizen net ━━━━━━━━ 2007/07/22━━

     シニアネット 『おいおい』     第596号
 
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 打水の流るる先の生きてをり        上野 泰

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 昭和23年作。夏の夕方、打ち水をする。乾いた砂の土地を、打つ水の先が、まるで生き物の様にどんどんと伸びていく。門の前の路地や庭先は、アスファルトでないので、砂煙をあげるほど砂が乾燥している。流れる打つ水の先が、「生きてをり」は楽しい。子供が歓声をあげて喜びそうな無邪気な光景である。昼間の暑さを忘れさせる,涼気がある。
 作者は、高浜虚子の六女章子の婿。満州へ出征し、敗戦後小諸に疎開中の虚子の家の近くに復員した。2度の胸部疾患を乗り越えた。健康を回復してからは家業の運輸業に専心した。横浜市生まれ。(1918-1973)。

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2007年7月20日金曜日

シニアネット 『おいおい』     第595号

━━ senior citizen net ━━━━━━━ 2007/07/19━

    シニアネット 『おいおい』      第595号
 
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 庭石に梅雨明けの雷ひびきけり      桂 信子

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 気象上の「梅雨明け」は平均的には、那覇が6月23日、関東・東海地方では7月20日、青森7月26日。雷鳴とどろき豪雨と共に本格的な夏の空となる。雷がともなわず、いつとはなしに明ける年もある。梅雨入りjはあるが、梅雨明けがないとも言はれる。
 「庭石に」びりびりと「梅雨明けの雷」が響く。庭石を通して、庭の土の底まで響き渡る。からりと晴れ上がった青天に、身も心も晴れ晴れとした気持ちになる。「梅雨の雷」ともいい、軽雷といった感じで、なにか明るい希望が持てる。大阪市生まれ。(1914-2004)。享年90歳。

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シニアネット 『おいおい』      第594号

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/07/16━

  シニアネット 『おいおい』      第594号
 
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 ゆくもまたかへるも祇園囃子の中      橋本 多佳子               

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 京都の祇園祭は、16日宵山、17日山鉾巡行がある。7月になると、鉾町の会所などで祇園囃子の稽古が始まる。7月は連日行事がある。鉾町の旧家では家宝の屏風を飾る。京都の町全体が、祭り一色になる。一気に祭り気分になるのでなく、一日一日と祭りムードになる。そうした京都の空気をうまく表現されている。1944年より疎開先の奈良市あやめ池に住んでいた。『紅糸』(1951年)の中の句。京都の独特な「祇園囃子の中」にいて、コンチキチンの囃子に聞き耳をたてたのだろう。いつのまにか祭りモードになっていく。東京生まれ。(1899-1963)。

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  ◎600号と6周年記念になる◎
 弊誌の創刊は2001年7月23日(ふみの日)である。この23日は創刊6周年記念日。馬齢を重ねたものだ。最近の編集方針が偏って来ていることへの自己批判をしたい。
毎号の内容は「社説」の羅列である。そこには批判も主張も無い。一方で、新聞社の「社説」の位置も大きく変化している。「社説」は、新聞社の「主張」であるはずだ。産経新聞は「社説」が無くて「主張」となっている。他社と違う味を出したいのだろう。各新聞社の「社説」は、論調から時事解説になっていることもある。そんなもんだとか、そうなのだよ、という解説の社説が多くなっている。
それに追従する訳にはいかないのだが、「社説」に同情的になる。シニアの立場から、「市民」の立場から、世の中を見たいという努力はしているつもりだが、ついつい力が入り、長文の引用になる。引用を省略できなくなる。論者の論調に同情的になる。「おちょくる」立場を忘れてしまう。
時事問題の見方に、「標準的な基準」がなくなってきているためだろう。世の中の出来事が、正しい見方が出来なくなっている。人間としての当然の「基準」が見失われているのでは無かろうか。その「基準」を求めているつもりだ。まだ、「社説」には新聞社の良心であるように思う。その良心を大切にしたいとも思う。
 1つの区切りに当り遅い変化だが、小さいが変化して行きたい。小さな変化だがすこしずつ変化を継続していきたい。

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シニアネット 『おいおい』     第593号

━━ senior citizen net ━━━━━━ 2007/07/15━━

   シニアネット 『おいおい』     第593号
 
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しんしんと肺碧きまで海のたび        篠原 鳳作 

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 作者が、昭和6年(1931)鹿児島市から沖縄県立宮古中学の教諭として赴任した。鹿児島と宮古島を結ぶ巡航船の「海のたび」は大変だった。おんぼろな船に揺られていく。しかし、海や空は抜けるように碧い。その碧を呼吸すると「肺碧きまで」になる。1934年鹿児島県立第二中学に転任した。無季俳句の先駆的な1句であり、青春俳句の代表作である。長崎鼻の句碑は「旅」となっている。鹿児島市生まれ。(1905-1936)。
「海の日」は昭和16年に「海の記念日」として7月20日を制定した。平成8年より「海の日」になった。明日は「海の日」である。

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2007年7月12日木曜日

シニアネット 『おいおい』 第592号

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/07/12━

     シニアネット 『おいおい』   第592号
 
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 塀のなきハワイ大学夏休            森田 峠

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 「塀のなきハワイ大学」は、大学のあっけらかんとした開放的な大学のキャンパス。学生の人影は無い。「大学」は世間と隔絶したような“場”であるはずだが、俗世の固まりのようになった現在の「大学」。それが、避暑地の「大学」。
 ハワイへ遊びに来ている。塀が無いので、いつのまにかキャンパスに入っていた驚きがある。下五が、「夏休」で、しっかりとまとめられた。ハワイ大学は開放的だ。
「対局のチェスを見つむるアロハかな」「浜木綿の匂ふハワイに海女を見ず」「椰子の実の見えゐて南十字まだ」などは、同時作。大阪府大東市生まれ。(1924-  )。

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シニアネット 『おいおい』  第591号

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/07/08━━

   シニアネット 『おいおい』     第591号
 
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 梶の葉にかへて芭蕉に星のうた      高浜 虚子

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 大正7年(1918)作。『私の通っていた女学校は毎年七夕の日は授業を休んで七夕祭をした。父が「芭蕉の葉を1枚剪って持っておいで」といった。揮毫してくれた芭蕉の葉を風に破れないようにかばいながら学校へ行った時の心持を忘れない。』(星野立子編『虚子一日一句』より)
 「梶の葉」は、古来、七夕には七枚の梶の葉に、星に手向けの歌を書いて供えるならわしがあった。梶は製紙材料となるクワ科の落葉高木で10m近くになる。葉はハート型で先が尖っている。作者には、「手をとってかゝする梶の広葉かな」の句もある。

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シニアネット 『おいおい』  第590号

━senior citizen net ━━━━━━ 2007/07/05━━

 シニアネット 『おいおい』      第590号
 
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 青蚊帳の海の底ひに寝しづもり     篠田 悌二郎

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 「青蚊帳の海」は,蚊帳を海に見立てた。蚊帳の上面が波の海面で、寝床に近い下面が「海の底ひ」である。「海の底ひ」は、深海の極まるところのこと。静かでひっそりとしている。その静けさの中で、ぐっすりと「寝しづもり」っている。静かにひっそりと吊られている「青蚊帳」から一家の平安な寝息がもれてくる。
作者の蚊帳の句に、「初蚊帳に子等息ながく寝しづもり」がある。夏の必需品であった蚊帳が日常生活から消えて久しい。題材として多く読まれていた。東京都出身。(1899-1986)。

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2007年7月5日木曜日

シニアネット 『おいおい』 第589号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/07/04━

     シニアネット 『おいおい』   第589号
 
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 ゆるぎなき青田の色となりにけり    清崎 敏郎

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 田植えをしたときは頼りなかったが、日時がたつにつれてだんだん確りして来た。「ゆるぎなき」青い苗の色になってきた。順調に成長した「青田の色」となり、もう大丈夫という状態に根つく。水田をそよぐ風が美しく吹く。田の水たっぷりと張られて四方の風景を水田に映す。蛙がのどかになく。
 植えたばかりの「青田」は苗が伸びて田が青々としてくる。次第に、稲が伸びると水が見えなくなる。日本の夏を代表する美しい田園風景になる。東京都生まれ。(1922-1999)

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シニアネット 『おいおい』 第588号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/07/03━

   シニアネット 『おいおい』    第588号
 
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 平凡な雨の一日半夏生       宇多 喜代子

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 7月2日は「半夏生(はんげしょう)」、夏至から11日目。この日から5日間を「半夏生」という。農家は田植えを終わり、上半期の農事をおえた祝い事をする。この日の天候で稲作の吉凶を占った。雨は毒気を降らせ、大雨や出水をもたらすと恐れられた。大阪近郊では,蛸の足のように、稲の根が大地に吸い付くようにと蛸を食べる。収穫した新麦や麦団子を供える地方もある。
「平凡な雨の一日」であったので、作者は安心したようだ。山口県出身。(1935- )。読売新聞俳壇選者。現代俳句協会会長。
 
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 ◎(コラム)7月1日は「山開き」◎
7月1日;日経コラム(春秋)
  http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20070630AS1K2900430062007.html
『1日は富士山の山開き。残雪の影響で頂上まで行けるか危ぶまれたが、富士吉田口の旅館組合関係者らの懸命の雪かきで何とか無事に道がついた。記録的暖冬で降るときに降らなかった雪が春先にドカッと降った。異常気象の表れだろう。▼登山家の野口健さんは年末年始の1カ月間、ヒマラヤにいた。滞在中に雪は一度も降らなかった。「これじゃ、東京に雪が降るわけがない」。なのに帰国後、本来、降らないネパールの首都カトマンズに60年ぶりの雪が降った。地球は不安定になっている。ヒマラヤの異変は地球全体の異変だと野口さんは言う。▼チベット語でエベレストはチョモランマ(万物の母)という。5月に中国のチベット側からも頂上に立った野口さんは過酷さゆえ改めて「死の山」との思いを抱いたが、山の環境は様変わり。ベースキャンプ(5200メートル)の入り口に売店やホテルが建ち、ラサからの道は完全舗装で新婚旅行のメッカになっていた。▼来年8月の北京五輪の聖火がチョモランマ山頂を越えるため開発の流れは止まらない。昨年のきょう、青海省の西寧からラサまで開通した青蔵(せいぞう)鉄道は、中国のすさまじい西部開拓意欲の表れだろう。海抜3650メートルの天空の都・ラサは、迷宮の霊山ではなく、建設ラッシュで想像を超える都市に変貌していく。

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シニアネット 『おいおい』  第587号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/06/30━

     シニアネット 『おいおい』    第587号
 
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 大茅の輪裡は鏡の如く照る       波多野 爽波

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 昭和59年作。陰暦の6月30日は夏越の禊である。1年を前半と後半に分けて、前半の身の穢れを清める神事を行う。「夏越の祓え」は日経新聞のコラム「春秋」に譲ろう。最近は新暦の6月30日に行う。「茅の輪」の裡に日が輝くと、それも鏡のように見える。一種不思議な味わいがある。作者には、「大金を持ちて茅の輪をくぐりけり」という句もある。
 東京都生まれ。(1923-1991)

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◎(コラム)「茅の輪」の「夏越えの祓い」◎
30日;日経コラム「春秋」
 http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20070629AS1K2900129062007.html
『今年ももう半分が過ぎる。カレンダーを見ながら半年の間にあった悪いこと反省すべきことを思う人も多かろう。そういう人のために6月末日には古来「夏越の祓」がある。大みそかの大祓(おおはらえ)から半年の間にたまった罪穢(つみけが)れを消す行事だ。▼江戸後期の本『東都歳時記』には「諸人群集」してにぎわう隅田川べりの真先(まっさき)神明宮の絵が載っている。そのお宮の現在の姿である東京・南千住の石浜神社には、チガヤを束ねて作った直径2メートルほどの「茅(ち)の輪(わ)」を設けてある。これを3度くぐって、自分の罪穢れを移した紙の人形(ひとがた)を神社に納め祓い清めてもらう。

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シニアネット 『おいおい』第586号巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/06/28━

   シニアネット 『おいおい』  第586号
 
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一の橋二の橋ほたるふぶきけり    黒田 杏子

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 神秘的で、青白い火を放つ蛍の光は幻想的である。「一の橋二の橋」と川を登っていくに従って、蛍の数も増えてくる。上流には、蛍の乱舞は火の粉が舞い上がるように見える。冷たい火の粉が舞い上がる様な蛍を「ふぶきけり」と表現した。
 日本には10種類の蛍がいる。普通見かけるのは源氏蛍と平家蛍の2種類で、何れも腹にある発光器から青白い光を放つ。蛍の名所の名を取り宇治蛍、石山蛍などとも言う。東京都生まれ。(1938- )。日経新聞の俳壇の選者。

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 ◎「ニュース検定(ニュース時事能力検定)」の紹介◎
 「検定」はやりである。ご当地をはじめとして、プロ野球の阪神タィガースまである。9月2日に「ニュース検定(ニュース時事能力検定)」の2級から4級まで、12月2日に1級から5級が実施される。
検定の趣旨を引用しよう。『「ニュース検定」とは新聞やテレビのニュース報道を読み解くための「時事力」を認定するもので、「時事問題」の理解度を1級から5級までの5段階に分けて測定、評価をします。検定試験を通じてニュースに隠された謎を発見し、社会への関心を高めてもらうこと。更に身につけた知識の活用や学ぶ楽しさを知ってもらうことが実施の目的です。中学・高校入試や大学受験、就職活動での一般常識対策、ビジネスや生涯学習の一環としても利用でき、幅広い年齢層の方が受検できるようになっています。』。 問題集とか参考書が出ました。時間は50分で、60問。受験の受付中で7月31日まで。挑戦したくなりますね。
http://www.newskentei.jp/

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シニアネット 『おいおい』  第585号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/06/25━

  シニアネット 『おいおい』     第585号
 
━━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━

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 水ゆれて鳳凰堂へ蛇の首       阿波野 青畝

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 宇治平等院での昭和25年の作。水面を一匹の蛇が対岸の鳳凰堂の赤い建物へ向かってまっすぐに泳いでいる。蛇が進むにつれて,水紋が広がる。水面に写った鳳凰堂の影が「水ゆれて」いる。「蛇の首」が蛇の鎌首の様子を鮮明に表現した。水面を静かに進む蛇の姿が、名詞止により定着した。耳の聞こえない作者には、音をテーマにした句がある。この句も、音があり、音楽がある。
 鳳凰堂は、阿弥陀如来坐像を中央に安置して、左右には翼を広げたような廊がひろがる。その鳳凰の姿が池に映り美しい。奈良県生まれ。(1899-1992)。

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