2008年10月16日木曜日

戦争に負けて、外交で勝

核保有国の米国と被爆国の日本では、北朝鮮対する姿勢が違うようだ。ましてや、遠く離れた米国と隣の国の日本とでは、核兵器に対する脅威が違う。ならず者国家北朝鮮の「ごね得」と「瀬戸際作戦」に手を焼いて「テロ指定国家解除」をしたと見とれる。形のある具体策をしなくて、わいわい喚き倒す。まるで、「泣く子と地頭には勝てない」様子だ。
 国際的な拉致は、テロ進行中の北朝鮮の実態である。米国の譲歩の程度が、早すぎないか。北の核の放棄は、不可能になりつつある。日本の外交の弱腰が、こうした結果を招いたのだろうか。外交は「戦争」である。麻生総理よ。祖父吉田茂は、「日本は戦争に負けたが、外交で勝った。」と豪語していますよ。
    シニアネット『おいおい』 第771号 (2008.10.14)より

秋日和

秋の快晴の日が続く。明るく空気が澄んで気持がよい。<頁繰る如く秋晴今日も亦>(星野立子)。気持ちよく近所を散歩した。運動会を終えた小学生が遠足に出ている。近くの幼稚園では園児が小さな運動場で遊んでいる。「秋日和」という感じ。無風の静穏な街である。しかし、秋晴や秋日和は崩れるやすい。移動性高気圧がもたらす秋晴であるから、長くは続かない。変わりやすいものの例えになる。 江戸時代は「秋日和」と詠まれていたが、正岡子規により「秋晴」が歳時記に取り上げられた。昼間は、心地よい。<秋晴の何処かに杖を忘れけり>(松本たかし)。気持ちよく快い天気に、ついつい杖もどこかに置いてきてしまう。菊日和、柿日和も良い。 シニアネット 『おいおい』 第772号 (2008.10.16)より

2008年10月12日日曜日

ノーベル賞の妻たち

 ノーベル賞のサプライズが起きた。4人も受賞者が出た。本人の喜びもさることながら、心の底から喜んだのは奥さん達だろう。学者は偏屈だから、内助の功があったからだろう。国内居住の3人のうち、2人がパスポートを今回初めて申請するとは!またまた、驚きである。
 特に、小林さん夫妻は、受賞式参列のストックホルム行きが、新婚旅行になるそうだ。学者の妻は大変な忍耐力がいる。オタクの主人と普通の常識人の主婦という組み合わせのように見える。また、2人は米国在住である。しかも米国での研究生活が長い。下村さんは、日本人離れした面相になっでいる。外国での生活は大変だったようだ。奥様達こそノーベル賞の受賞者かも知れない。
シニアネット『おいおい』 第770号 (2008.10.11)

2008年10月8日水曜日

政界シュミレーション(文藝春秋11月号)

文藝春秋11月号の116-123頁に「攻防210議席 両党とも勝てず」の文字が躍っている。単独過半数は困難で、選挙後は大連立か、政界再編成かとある。両党とも、衆議院議員の選挙で、過半数をとれない。420-430議席を奪いになる。つまり、210-220議席が比較第1政党の基準線であると見ている。僅差の結果、複雑な連立工作が始まる。首班指名投票の1発勝負の「本会議決戦」の大乱戦になるかもしれないと。
 民主党は、国民新党とか新党大地とかに連立工作をした。1議席でも取り込もうとの秘策。自民党も,新党独立を目指す動きを抑えている。政治が「政局」になり、選挙に如何したら勝てるかの駆け引きになるだろう。米国発の世界不況が始まろうとしているのに。 シニアネット『おいおい』 第709号(2008.10.08)

2007年11月9日金曜日

シニアネット『おいおい』 第639号

senior citizen net━━━━━━━━2007/11/09━

シニアネット 『おいおい』         第639号
 
━━━━━━行動するシニアのための情報紙━

こころにも北窓のあり塞ぐべし     片山 由美子 

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平成4年作。季語の「北窓塞ぐ」は、現代では実生活では見られなくなった。冬になって、寒い北風を防ぐために、家の北側の窓を塞ぐ。掛戸をしたり、筵を掛けたり、棕櫚などを覆ったり,紙をはったりする。こんな風景は珍しくなった。
 表現しようとしているのは、実景ではなく、こころの奥の「北窓を塞ぎたい」のである。形だけでは心の満足は得られない。現代生活への批判である。千葉県生まれ(1952― )。

┏━━ 教養立国 ━━━━━━━━━━━ 
◎救国の提言 「教養立国ニッポン」藤原正彦教授◎
 文藝春秋の12月号。お茶ノ水大学の藤原正彦教授の「教養立国ニッポン」が掲載された。経済至上主義では人心が乱れて国が滅ぶと主張。再生の道は1つだ「教養主義」と。経済学は、「救国済民」の学問であるはずだ。「救国の提言」だそうだ。なぜ、教養が経済と対立するほど大切なのか。4点を挙げて説明する。
『(1)国民が教養を土台として大局観と多面的思考により物事を判断する事ができる。
(2)教養は人間的魅力を高めることにある。明治人の人間的な魅力である
(3)教養は日本の国柄でもある。江戸時代の文化が植民地化を防いだ。
(4)教養は愉しみでもある。日本千五百年の文化に触れよ。
  日本は「衣食足りて礼節を知る」どころか、「衣食足りてますます衣食を求める」国と成り果てている。祖国を取り戻すために、教養主義の復活が切望される。』
 敗戦後の日本に戻っているような錯覚に陥るのは何故だろうか。経済があけた大きな穴が、余りにも大きいからだろうか。少々疑問の投げかけたくなる内容である。
(定期購読者には、書店売り出し前に送られてきます。)
 

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シニアネット『おいおい』 第638号

━senior citizen net━━━━━ 2007/11/08━

 シニアネット 『おいおい』       第638号
 
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御火焚や霜うつくしき京の町     与謝 蕪村

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 8日は「立冬」である。「御火たき」は11月に京都の寺社で、火祭りが行われる。このころから京都の街は冬の気配が濃くなる。京都の美しさをよく知っていた蕪村らしい句である。「霜」、「京の町」と美しい。「御火たきや犬も中々そぞろ貌」の句もある。
京都市伏見区の伏見稲荷大社では、8日に「火焚祭(ひたきまつり)」を行う。その年に収穫した稲藁を焚いて豊作に感謝して春に迎えた稲荷神を山へ送る。井桁で組んだ火床3基で、信者が奉納した数十万本の火焚串を焚きあげて神恩に感謝する。
 大阪市生まれ。(1716-1784)。

┏━━ 立冬  ━━━━━━━━━━
 これより冬に入る初めの節。太陽が黄経225度のときを言いう。日脚も目立って短くなる。秋から冬への移行時期は見定めにくい。立冬を「冬立つ」、「冬に入る」、「冬来る」、」などと言う。冬の季節風が吹き始め、木枯らしが本格的に吹く。日差しも弱まり、日の暮も早くなる。冬は「しぐれ」と「小春日和」を繰り返しながら,冬がやってくる。立冬は、冬を意識させる日でもある。
     「冬に入り一と日一と日と衣好み   星野立子 」

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シニアネット 『おいおい』 第637号

━senior citizen net━━━━━━ 2007/11/05━

シニアネット 『おいおい』         第637号
 
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茶の花におのれ生れし日なりけり   久保田 万太郎

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 「11月7日」と前書あり。浅草田原町に、明治22年11月7日に生まれた。家は袋物製造業。皮で煙草入れの煙草の葉を入れるかますの部分を作っていた。偶然に、「茶の花」を誕生日に見つけた。白い花弁で、黄色い芯大きく美しい。地味で目立たない。白い円やかな花が開く。小春日和の頃に咲く。「おのれ生れし日」と「茶の花」の咲く誕生日を誇らしく思っている。東京都生まれ。(1889-1963)。

┏━ 国益優先を ━━━━━━━━━━
 民主党の小沢一郎代表の辞任は唐突ではない。伏線があった。参議院選挙で隈なく歩いたリーダーには,衆議院選挙の力量が読めていた。リーダーが何を感じ何をしようとしているか理解できる「取り巻き」が参謀である。6人の役員が誰も気付かなかったのか。リーダーの変化を予知して、実行するのが参謀ではないか。弱すぎる。小沢代表に同情する。
 自民党がどういう戦略に出るか読めない筈はない。公明党は読んで警戒していた。メデイアを利用する自民党の体質を見抜かねばならない。政権政党に成熟してない点はこの点にもある。様子がおかしいと気付きながら放置していたのか。参議院選挙後3か月。激震は自民党でなく民主党に走った。この3カ月放置したのか。このままでは国益に反する。国会が機能するように、「正常化」して欲しいものだ。隣国の問題は,ますます難しくなっている。国益を守ることを優先してもらいた。

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