2007年11月9日金曜日

シニアネット『おいおい』 第638号

━senior citizen net━━━━━ 2007/11/08━

 シニアネット 『おいおい』       第638号
 
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御火焚や霜うつくしき京の町     与謝 蕪村

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 8日は「立冬」である。「御火たき」は11月に京都の寺社で、火祭りが行われる。このころから京都の街は冬の気配が濃くなる。京都の美しさをよく知っていた蕪村らしい句である。「霜」、「京の町」と美しい。「御火たきや犬も中々そぞろ貌」の句もある。
京都市伏見区の伏見稲荷大社では、8日に「火焚祭(ひたきまつり)」を行う。その年に収穫した稲藁を焚いて豊作に感謝して春に迎えた稲荷神を山へ送る。井桁で組んだ火床3基で、信者が奉納した数十万本の火焚串を焚きあげて神恩に感謝する。
 大阪市生まれ。(1716-1784)。

┏━━ 立冬  ━━━━━━━━━━
 これより冬に入る初めの節。太陽が黄経225度のときを言いう。日脚も目立って短くなる。秋から冬への移行時期は見定めにくい。立冬を「冬立つ」、「冬に入る」、「冬来る」、」などと言う。冬の季節風が吹き始め、木枯らしが本格的に吹く。日差しも弱まり、日の暮も早くなる。冬は「しぐれ」と「小春日和」を繰り返しながら,冬がやってくる。立冬は、冬を意識させる日でもある。
     「冬に入り一と日一と日と衣好み   星野立子 」

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シニアネット 『おいおい』 第637号

━senior citizen net━━━━━━ 2007/11/05━

シニアネット 『おいおい』         第637号
 
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茶の花におのれ生れし日なりけり   久保田 万太郎

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 「11月7日」と前書あり。浅草田原町に、明治22年11月7日に生まれた。家は袋物製造業。皮で煙草入れの煙草の葉を入れるかますの部分を作っていた。偶然に、「茶の花」を誕生日に見つけた。白い花弁で、黄色い芯大きく美しい。地味で目立たない。白い円やかな花が開く。小春日和の頃に咲く。「おのれ生れし日」と「茶の花」の咲く誕生日を誇らしく思っている。東京都生まれ。(1889-1963)。

┏━ 国益優先を ━━━━━━━━━━
 民主党の小沢一郎代表の辞任は唐突ではない。伏線があった。参議院選挙で隈なく歩いたリーダーには,衆議院選挙の力量が読めていた。リーダーが何を感じ何をしようとしているか理解できる「取り巻き」が参謀である。6人の役員が誰も気付かなかったのか。リーダーの変化を予知して、実行するのが参謀ではないか。弱すぎる。小沢代表に同情する。
 自民党がどういう戦略に出るか読めない筈はない。公明党は読んで警戒していた。メデイアを利用する自民党の体質を見抜かねばならない。政権政党に成熟してない点はこの点にもある。様子がおかしいと気付きながら放置していたのか。参議院選挙後3か月。激震は自民党でなく民主党に走った。この3カ月放置したのか。このままでは国益に反する。国会が機能するように、「正常化」して欲しいものだ。隣国の問題は,ますます難しくなっている。国益を守ることを優先してもらいた。

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シニアネット『おいおい』 第636号

 senior citizen net━━━━━━━ 2007/11/03━

シニアネット 『おいおい』         第636号
 
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控えめに生くる幸せ根深汁         藤波 孝生

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「これが私の人生訓」とよく言った。10月28日74歳で死去。伊勢俳壇「神風館」の20世宗匠をつとめ俳人政治家で、節目節目に俳句を残した。号は孝堂。官房長官時代に中曽根首相をリクルート事件から守った。実像は常に戦後の風潮を憂うる政治家だった。国対委員長時代は「死んだふり解散」を演出した。有罪判決確定後は自民党を離党、その後は無所属ですごした。結局、リクルート事件は語らず死した。
 政治家生活の後半は裁判、晩年は病気との戦い。最晩年は発声が思うに任せなかった。まだ元気だったころの句に、「峠行く吹雪けば吹雪きかきわけて」がある。「くちなしやお詫び行脚の旅衣」。「冬薔薇端然として崩れざる」。伊勢市饅頭屋の生まれ。(1932-2007)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%B3%A2%E5%AD%9D%E7%94%9F

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2007年7月12日木曜日

シニアネット 『おいおい』 第592号

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/07/12━

     シニアネット 『おいおい』   第592号
 
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 塀のなきハワイ大学夏休            森田 峠

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 「塀のなきハワイ大学」は、大学のあっけらかんとした開放的な大学のキャンパス。学生の人影は無い。「大学」は世間と隔絶したような“場”であるはずだが、俗世の固まりのようになった現在の「大学」。それが、避暑地の「大学」。
 ハワイへ遊びに来ている。塀が無いので、いつのまにかキャンパスに入っていた驚きがある。下五が、「夏休」で、しっかりとまとめられた。ハワイ大学は開放的だ。
「対局のチェスを見つむるアロハかな」「浜木綿の匂ふハワイに海女を見ず」「椰子の実の見えゐて南十字まだ」などは、同時作。大阪府大東市生まれ。(1924-  )。

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シニアネット 『おいおい』  第591号

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/07/08━━

   シニアネット 『おいおい』     第591号
 
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 梶の葉にかへて芭蕉に星のうた      高浜 虚子

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 大正7年(1918)作。『私の通っていた女学校は毎年七夕の日は授業を休んで七夕祭をした。父が「芭蕉の葉を1枚剪って持っておいで」といった。揮毫してくれた芭蕉の葉を風に破れないようにかばいながら学校へ行った時の心持を忘れない。』(星野立子編『虚子一日一句』より)
 「梶の葉」は、古来、七夕には七枚の梶の葉に、星に手向けの歌を書いて供えるならわしがあった。梶は製紙材料となるクワ科の落葉高木で10m近くになる。葉はハート型で先が尖っている。作者には、「手をとってかゝする梶の広葉かな」の句もある。

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2007年7月5日木曜日

シニアネット 『おいおい』 第589号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/07/04━

     シニアネット 『おいおい』   第589号
 
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 ゆるぎなき青田の色となりにけり    清崎 敏郎

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 田植えをしたときは頼りなかったが、日時がたつにつれてだんだん確りして来た。「ゆるぎなき」青い苗の色になってきた。順調に成長した「青田の色」となり、もう大丈夫という状態に根つく。水田をそよぐ風が美しく吹く。田の水たっぷりと張られて四方の風景を水田に映す。蛙がのどかになく。
 植えたばかりの「青田」は苗が伸びて田が青々としてくる。次第に、稲が伸びると水が見えなくなる。日本の夏を代表する美しい田園風景になる。東京都生まれ。(1922-1999)

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シニアネット 『おいおい』 第588号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/07/03━

   シニアネット 『おいおい』    第588号
 
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 平凡な雨の一日半夏生       宇多 喜代子

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 7月2日は「半夏生(はんげしょう)」、夏至から11日目。この日から5日間を「半夏生」という。農家は田植えを終わり、上半期の農事をおえた祝い事をする。この日の天候で稲作の吉凶を占った。雨は毒気を降らせ、大雨や出水をもたらすと恐れられた。大阪近郊では,蛸の足のように、稲の根が大地に吸い付くようにと蛸を食べる。収穫した新麦や麦団子を供える地方もある。
「平凡な雨の一日」であったので、作者は安心したようだ。山口県出身。(1935- )。読売新聞俳壇選者。現代俳句協会会長。
 
┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━
 ◎(コラム)7月1日は「山開き」◎
7月1日;日経コラム(春秋)
  http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20070630AS1K2900430062007.html
『1日は富士山の山開き。残雪の影響で頂上まで行けるか危ぶまれたが、富士吉田口の旅館組合関係者らの懸命の雪かきで何とか無事に道がついた。記録的暖冬で降るときに降らなかった雪が春先にドカッと降った。異常気象の表れだろう。▼登山家の野口健さんは年末年始の1カ月間、ヒマラヤにいた。滞在中に雪は一度も降らなかった。「これじゃ、東京に雪が降るわけがない」。なのに帰国後、本来、降らないネパールの首都カトマンズに60年ぶりの雪が降った。地球は不安定になっている。ヒマラヤの異変は地球全体の異変だと野口さんは言う。▼チベット語でエベレストはチョモランマ(万物の母)という。5月に中国のチベット側からも頂上に立った野口さんは過酷さゆえ改めて「死の山」との思いを抱いたが、山の環境は様変わり。ベースキャンプ(5200メートル)の入り口に売店やホテルが建ち、ラサからの道は完全舗装で新婚旅行のメッカになっていた。▼来年8月の北京五輪の聖火がチョモランマ山頂を越えるため開発の流れは止まらない。昨年のきょう、青海省の西寧からラサまで開通した青蔵(せいぞう)鉄道は、中国のすさまじい西部開拓意欲の表れだろう。海抜3650メートルの天空の都・ラサは、迷宮の霊山ではなく、建設ラッシュで想像を超える都市に変貌していく。

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シニアネット 『おいおい』  第587号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/06/30━

     シニアネット 『おいおい』    第587号
 
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 大茅の輪裡は鏡の如く照る       波多野 爽波

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 昭和59年作。陰暦の6月30日は夏越の禊である。1年を前半と後半に分けて、前半の身の穢れを清める神事を行う。「夏越の祓え」は日経新聞のコラム「春秋」に譲ろう。最近は新暦の6月30日に行う。「茅の輪」の裡に日が輝くと、それも鏡のように見える。一種不思議な味わいがある。作者には、「大金を持ちて茅の輪をくぐりけり」という句もある。
 東京都生まれ。(1923-1991)

┏━━ Start ━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎(コラム)「茅の輪」の「夏越えの祓い」◎
30日;日経コラム「春秋」
 http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20070629AS1K2900129062007.html
『今年ももう半分が過ぎる。カレンダーを見ながら半年の間にあった悪いこと反省すべきことを思う人も多かろう。そういう人のために6月末日には古来「夏越の祓」がある。大みそかの大祓(おおはらえ)から半年の間にたまった罪穢(つみけが)れを消す行事だ。▼江戸後期の本『東都歳時記』には「諸人群集」してにぎわう隅田川べりの真先(まっさき)神明宮の絵が載っている。そのお宮の現在の姿である東京・南千住の石浜神社には、チガヤを束ねて作った直径2メートルほどの「茅(ち)の輪(わ)」を設けてある。これを3度くぐって、自分の罪穢れを移した紙の人形(ひとがた)を神社に納め祓い清めてもらう。

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シニアネット 『おいおい』第586号巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/06/28━

   シニアネット 『おいおい』  第586号
 
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一の橋二の橋ほたるふぶきけり    黒田 杏子

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 神秘的で、青白い火を放つ蛍の光は幻想的である。「一の橋二の橋」と川を登っていくに従って、蛍の数も増えてくる。上流には、蛍の乱舞は火の粉が舞い上がるように見える。冷たい火の粉が舞い上がる様な蛍を「ふぶきけり」と表現した。
 日本には10種類の蛍がいる。普通見かけるのは源氏蛍と平家蛍の2種類で、何れも腹にある発光器から青白い光を放つ。蛍の名所の名を取り宇治蛍、石山蛍などとも言う。東京都生まれ。(1938- )。日経新聞の俳壇の選者。

┏━━ Start ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎「ニュース検定(ニュース時事能力検定)」の紹介◎
 「検定」はやりである。ご当地をはじめとして、プロ野球の阪神タィガースまである。9月2日に「ニュース検定(ニュース時事能力検定)」の2級から4級まで、12月2日に1級から5級が実施される。
検定の趣旨を引用しよう。『「ニュース検定」とは新聞やテレビのニュース報道を読み解くための「時事力」を認定するもので、「時事問題」の理解度を1級から5級までの5段階に分けて測定、評価をします。検定試験を通じてニュースに隠された謎を発見し、社会への関心を高めてもらうこと。更に身につけた知識の活用や学ぶ楽しさを知ってもらうことが実施の目的です。中学・高校入試や大学受験、就職活動での一般常識対策、ビジネスや生涯学習の一環としても利用でき、幅広い年齢層の方が受検できるようになっています。』。 問題集とか参考書が出ました。時間は50分で、60問。受験の受付中で7月31日まで。挑戦したくなりますね。
http://www.newskentei.jp/

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シニアネット 『おいおい』  第585号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/06/25━

  シニアネット 『おいおい』     第585号
 
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 水ゆれて鳳凰堂へ蛇の首       阿波野 青畝

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 宇治平等院での昭和25年の作。水面を一匹の蛇が対岸の鳳凰堂の赤い建物へ向かってまっすぐに泳いでいる。蛇が進むにつれて,水紋が広がる。水面に写った鳳凰堂の影が「水ゆれて」いる。「蛇の首」が蛇の鎌首の様子を鮮明に表現した。水面を静かに進む蛇の姿が、名詞止により定着した。耳の聞こえない作者には、音をテーマにした句がある。この句も、音があり、音楽がある。
 鳳凰堂は、阿弥陀如来坐像を中央に安置して、左右には翼を広げたような廊がひろがる。その鳳凰の姿が池に映り美しい。奈良県生まれ。(1899-1992)。

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2007年6月26日火曜日

シニアネット 『おいおい』  第584号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━━ 2007/06/21━━

     シニアネット 『おいおい』    第584号
 
━━━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━━

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 梅雨晴れやところどころに蟻の道      正岡 子規

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 梅雨の最中に、打ち払うように長雨が晴れた。久しぶりに雨がやんで、気持ちの良い晴れ間である。暑い日差しが湿った地面を照りつける。庭に出てみると、土は乾いていない。「ところどころに蟻の道」が続いている。働き者の蟻は早速活動開始だ。「蟻の道」を発見したところに、「梅雨晴れ」らしさが新鮮である。
 22日は「夏至」だが、一向に「梅雨」らしい長雨が降らない。週末から梅雨の雨がふるだろうか。松山市生まれ。(1867-1902)

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シニアネット 『おいおい』 第583号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━━ 2007/06/17━━

     シニアネット 『おいおい』   第583号
 
━━━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━━

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 父の日のうどんに一味辛子かな      浅井 喜一郎

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 今日は「父の日」。父の日は、母の日とちがい人気がない。家族はそれぞれ、外出したのだろうか。昼の食事を、お父さんが一人で「うどん」をすする。特別な料理をつくり祝う訳でもない。「一味辛子」がいやに効きく。家族から、忘れられた存在の父が一人。うどんをすする姿は、なんとない淋しさが漂う。
 1910年、J・B・ドッド夫人が父の墓に白い薔薇の花を供えたことを契機に提唱され、アメリカの年中行事となった。日本では、太平洋戦争後もたらされた。

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シニアネット『おいおい』 第582号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━━ 2007/06/15━

    シニアネット 『おいおい』    第582号
 
━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━━

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 滝音に雨降る音は別にあり      星野 立子

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 滝の落ちる音を聞き入っていた。轟音のような滝の落ちる音。その轟音に聞き耳を立てている。「滝音」とは違う音が、「別にあり」に気付く。「雨降る音」である。その音は「滝音」と見事に調和している。その「雨降る音」はしとしとと降る梅雨の雨だろうか。
 高浜虚子の次女の作者は、「平明で親しみやすい作品は、時代を超えていつまでも新しい。」(『現代俳句大事典』より)。東京都生まれ。(1903-1984)。

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2007年6月12日火曜日

シニアネット 『おいおい』 第581号 巻頭紹介

シニアネット 『おいおい』 第581号 巻頭
━━ senior citizen net ━━━━ 2007/06/11━━

     シニアネット 『おいおい』   第581号
 
━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━

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親一人子一人蛍光りけり      久保田 万太郎

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 昭和19年作。「耕一応召」と前書きがある。ただ一人息子は、妻京の死後も妹小夜子を呼び寄せて育てた。その息子の召集決まった。万感がこめられている。「物心ついてからこの方、父と私との間に交わされた会話はそのまま全部速記して置いたとしても恐らく1編の多幕戯曲に及ばないだろう。」と寡黙な父と子であった。別れる「親一人子一人」を「蛍光りけり」。
長男耕一は昭和19年6月教育召集され、10月に召集解除。昭和22年結婚するが、昭和32年2月肺結核にて35歳死去。東京都生まれ。(1888-1963)

┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎社会負担をどうするのか。将来の不安は。年金問題より先だ◎
 年金問題で参議院議員選挙が闘えるのか。そうだとしたら「平和ボケ」ではないか。住民税の負担増と国民健康保険料の負担増。将来の生活不安は、税金と保険料の社会負担の増加にたいする不安が、最大の政治課題ではないのか。
 11日の参議院決算委員会での民主党と政府のやり取りで、浮いた感じを禁じえない。今大切な課題は、「財政負担」をどうするのか。それを誰が負担するのか。社会的負担を50%にしようという。50%でいいのか。行政能力の弱い地方に税収を移管した。地方の行政のシステムが出来てない。税金を垂れ流しにする。知事が「汚職」をする構図の中で、大きな税金を任せるのか。政治の大きな課題である。
 住民税は、6月から重くのしかかるとこはPR済みだ。PR期間中は黙っていて、決定後騒いでも遅い。昨年からの政治課題だったのに。定率減税分は確実に重税。65歳以上の「高齢者控除」(50万円)、「配偶者特別控除」(38万円)も増税なっている。シニアには大きな社会負担であるのだが。

┏━━ D O ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎「NHKラジオ深夜便」の「こころのエッセー賞」◎
 6月号の「ラジオ新便」に第2回「こころのエッセー賞」が発表された。応募者の平均年齢が71歳とは。1184編の応募から入選作12編。入選作が朗読されて、選者の選定理由をインタービューした。男性の入選作5作品を榊寿之アンカーが、女性の入選作7編を迎康子アンカーが朗読する。雑誌の掲載は、6月号と7月号。
各日午前1時に、6月5日に入選「いじめ」(群馬県 77歳)。6月11日に入選「母ちゃんは、温かい」(岡山市83歳)。6月25日に入選「わたしゃゴキブリ」(東京都大田区 75歳)。6月26日に佳作「うれしいことがいっぱい」(福岡県93歳)。「ご、ど、さん、」(山形市83歳)。「心地与三郎」(彦根市62歳)。以下7月号で紹介。
放送を聴くと感動するが、雑誌の原稿を読むだけでも心を揺さぶられる。
http://www.nhk.or.jp/radiodir/shou/shinya/shin.html
http://www.nhk-sc.or.jp/radio/bosyuu/index.html

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シニアネット 『おいおい』  第580号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━ 2007/06/10━━

 シニアネット 『おいおい』      第580号
 
━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━

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 梅雨見つめればうしろに妻も立つ    大野 林火

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 さりげない日常の風景である。長雨の続く梅雨の休日だろうか。休日だからこれという仕事も無い。作者がガラス戸越に廊下に立って庭を見つめている。いつのまにか妻がそっと後ろに立っている。「梅雨見つめれば」は、ただぼんやりと庭を見つめている。庭の風景をとりとめのなく眺めているに過ぎない。夫婦で歩んできた味わいがある。同じ梅雨の風景を見ている。無言でいい。歳月を重ねた夫婦二人の機微が伝わる。
昭和21年刊の句集『早桃』所収。初出は『石楠』昭和15年8月号。艱難辛苦を共にした夫婦の味わいがある。横浜市生まれ。(1904-1982)。

┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━━━━━━
◎(社説)「負担増の痛みとその先にある安心への道筋」を示せ◎
経済財政諮問会議が先週「07年版骨太の方針」の素案を示した。安倍内閣として初めてつくる経済財政の基本方針だ。労働生産性の向上に数値目標を設けたり、最低賃金の引き上げなど「底上げ」をうたったり、サマータイム実施の検討を入れたり、内容はまことに盛りだくさんだ。しかし総花的で、前政権が掲げた郵政民営化のように、何が改革の本丸なのかが明確でない。
この国の最優先課題は明らかだ。膨大な社会保障を支えなければならない。 これから求められる負担増の痛みと、その先にある安心への道筋を、国民は知りたがっている。しかし、素案はそれに答えていない。参議院選挙の課題にも取り上げられてないのは何故か。

10日;朝日社説(1)骨太の方針―官僚依存に戻す気か
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
『国の経済政策を決める重心が、静かに移り始めた。小泉前政権時代、政策の決定権は確実に首相の下にあったが、いま、官僚たちの手に戻りつつある。 安倍首相が「戦後レジーム」からの脱却に精力を注ぐあまり、政官業の岩盤を壊す「構造改革」には力を割いていないからだ。昨年の骨太の方針で、公共事業費を毎年1~3%減らすといった5年計画を決めた。それを最大限やるという意味だ。だが、何を優先し何に切り込むのか、具体的には示していない。 民間議員が素案に「3%減」と明記するよう迫ったが、見送られた。このため、予算枠は財務省が8月に概算要求基準として示し、今後は財務省のペースで予算づくりが進められる。
 諮問会議が指導力を発揮できなければ、官邸主導もかけ声に終わり、官僚依存に先祖返りする。素案は、新たな財政再建目標を設けることにも踏み出していない。今の目標はプライマリーバランスの11年度黒字化。つまり国債の利払い費を除く歳出を、借金に頼らず税収でまかなうことだ。 息長い景気回復で税収が大幅に増えており、この目標を達成できそうになってきた。タガを緩めないためには、早く次の目標を定めなければいけない。諮問会議が触れないのを見定めたかのように、財務省が動き出した。素案が出た直後に財務省の財政制度等審議会がまとめた来年度予算への建議は、新たな目標の必要性をしっかりアピール。財政の主導権を財務省が取り戻しているのだ。諮問会議の力が落ちれば、やがて政官業の既得権者が息を吹き返す。官から民への改革も逆流しかねない。首相の責任はいよいよ重い。

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シニアネット 『おいおい』 第579号 巻頭紹介

シニアネット 『おいおい』 第579号 巻頭紹介
━━ senior citizen net ━━━━ 2007/06/08━━

     シニアネット 『おいおい』   第579号
 
━━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━

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田植季わが雨傘もみどりなす       橋本 多佳子

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 9日は梅雨入り。昔は、梅雨の時季に田植えをした。早苗が本田に植えられていく。最近では、5月ごろ田植機でサーと植えられる地方が多くなった。昔は田植えに、情緒があった。
梅雨は雨が降ったり、曇ったり晴れ間は少ない。雨が降らないと田植えは出来ない。こうした天候が「田植季」。田植えを眺めている作者の「雨傘」も早苗のみどりにも負けない爽やかな緑色である。東京都生まれ。(1899-1963)。

┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━━━
       ◎ある異業種交流会の20周年◎
 1987年6月6日は、「トリプル S ネットワーク」が11名の発起人で創立された。毎月第1土曜日の午後に定例的に開催した。8月は夏休みで、年11回(当初は8月も開催)。不思議なことに、会合の名前がナウイ「ネットワーク」のキーワードである。ソフト、サービス、シルバーが3Sで、20年後の今も変わらない。
 第100回記念は1995年12月3日。旧コクサイホテルで会費1万円に26名が集まる。第150回は2000年2月5日。第200回は2004年7月3日に、関西文化サロンで20名が参加した。第250回は2008年6月7日の予定である。
 創立期は,『起業家』が集まりベンチャーの養成塾の感じがあつた。忘年会が盛んで、多忙な人が多く、忘年会だけは参加するという不文律があった。口角泡を飛ばす議論が続いた。泊り込みの研修会は、徹夜をした。皆さん若かった。
会場は転々とした。最初は大阪商工会館で、ビールを飲みながら弁当をつついた。夢を語り合った時代でもあった。クボタエイトサービスの中央区のビルでは、土曜日のオフィスの会議室で、静かな大人に話をした。常時参加の女性もありソフトを語りあう時代だった。パソコン通信の黎明期でもあった。最近は、梅田の関西文化サロンに定着した。
1988年6月4日には「シルクロード博覧会」で、1990年5月19日には「花と緑の博覧会」で博覧会の会場で、優雅にサービスを語り合った。博覧会がブームになった時代。
21世紀になり、梅田の関西文化サロンの会場を移しました。「1情報は1千円」で会合を継続している。話題は時事問題が中心。シルバーばかりで、若手の入会に努力しなければ、『蛸壺』の心持よさに眠っ込んでしまう。
20周年にあたり、新しい方向性を見つけたいと思います。関心があれば、「第1土曜の午後」の梅田の関西文化サロンにお越しください。入るは拒まず、出るも追わずの暢気な集まりです。会費は1千円。コーヒーとケーキの費用です。ご遠慮なしに、どなたでも参加ください。

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2007年6月7日木曜日

シニアネット 『おいおい』 第578号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/06/06━━

 シニアネット 『おいおい』    第578号
 
━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━

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糸ほどのものにすでに百足虫なり   山口 波津女

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 「百足虫(むかで)」は沢山の脚を持っている節足動物。身体は
扁平で石の下などに棲む。家に入って来る。噛まれると腫れ上
がる。小さな子供の百足虫を見つけた。よく見れば糸のような
細い体にさらに細い脚がついている。かわいらしい体に、なん
となく哀れである。作者は山口誓子の奥さんである。
大阪市生まれ。(1906-1985)

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2007年6月6日水曜日

シニアネット 『おいおい』 第577号 巻頭紹介

━ senior citizen net ━━━━━ 2007/06/02 ━

   シニアネット 『おいおい』   第577号
 
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 六月を綺麗な風の吹くことよ    正岡 子規

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 6月1日は衣替である。安部首相もクールビジ姿。美しい日本らしく
ない服装である。源氏物語の書き出しあるごとく、宮中では、服装だ
けでなく、部屋の中の装飾から几帳に至るまで、すべての夏のもの
に替える大きな行事であった。
 明治28年に子規は神戸で大喀血して重体に陥り、その後須磨で
療養した。その療養中の句である。病身を、「綺麗な風」が吹きぬけ
るように感じた。全身全霊で、6月の風を感じたのであろう。

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シニアネット 『おいおい』 第576号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━━ 2007/05/31━

     シニアネット 『おいおい』   第576号
 
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 山毛欅山のきらめく五月果つるかな    石塚 友二

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 今日で5月は終わる。若葉と薫風のみずみずしい生命力あふれた最も麗しい月である。5月を「山毛欅(ぶな)山のきらめく」と表現した。その五月も果つる。
「石田波郷は友二の俳句を指して、「小説家が余技として楽しむ俳句とは遠い、30枚50枚の短編を書くのと同じ態度で俳句を作る。」と言った。」(『現代俳句大事典』より)
 新潟県阿賀野市生まれ。(1906-1986)。

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2007年5月30日水曜日

シニアネット 『おいおい』 第575号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━━━ 2007/05/28

     シニアネット 『おいおい』   第575号
 
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 大歩危や川の中ゆく青嵐        矢島 渚男

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 「大歩危(おおぼけ)」は徳島県三好市の渓谷が美しい。川くだりの舟で川くだる。舟は川の真ん中を流れていく。その風を全身に受け止める。
「青嵐(あおあらし)」は、万緑をゆるがして吹き渡る風である。5月から7月にかけて吹くやや強い風をいう。生活用語では南風である。「晴嵐」は雅語。清涼、爽快で明るいイメージが本意である。 長野県生まれ。(1935-)。

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