シニアネット 『おいおい』 第581号 巻頭
━━ senior citizen net ━━━━ 2007/06/11━━
シニアネット 『おいおい』 第581号
━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━
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親一人子一人蛍光りけり 久保田 万太郎
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昭和19年作。「耕一応召」と前書きがある。ただ一人息子は、妻京の死後も妹小夜子を呼び寄せて育てた。その息子の召集決まった。万感がこめられている。「物心ついてからこの方、父と私との間に交わされた会話はそのまま全部速記して置いたとしても恐らく1編の多幕戯曲に及ばないだろう。」と寡黙な父と子であった。別れる「親一人子一人」を「蛍光りけり」。
長男耕一は昭和19年6月教育召集され、10月に召集解除。昭和22年結婚するが、昭和32年2月肺結核にて35歳死去。東京都生まれ。(1888-1963)
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◎社会負担をどうするのか。将来の不安は。年金問題より先だ◎
年金問題で参議院議員選挙が闘えるのか。そうだとしたら「平和ボケ」ではないか。住民税の負担増と国民健康保険料の負担増。将来の生活不安は、税金と保険料の社会負担の増加にたいする不安が、最大の政治課題ではないのか。
11日の参議院決算委員会での民主党と政府のやり取りで、浮いた感じを禁じえない。今大切な課題は、「財政負担」をどうするのか。それを誰が負担するのか。社会的負担を50%にしようという。50%でいいのか。行政能力の弱い地方に税収を移管した。地方の行政のシステムが出来てない。税金を垂れ流しにする。知事が「汚職」をする構図の中で、大きな税金を任せるのか。政治の大きな課題である。
住民税は、6月から重くのしかかるとこはPR済みだ。PR期間中は黙っていて、決定後騒いでも遅い。昨年からの政治課題だったのに。定率減税分は確実に重税。65歳以上の「高齢者控除」(50万円)、「配偶者特別控除」(38万円)も増税なっている。シニアには大きな社会負担であるのだが。
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◎「NHKラジオ深夜便」の「こころのエッセー賞」◎
6月号の「ラジオ新便」に第2回「こころのエッセー賞」が発表された。応募者の平均年齢が71歳とは。1184編の応募から入選作12編。入選作が朗読されて、選者の選定理由をインタービューした。男性の入選作5作品を榊寿之アンカーが、女性の入選作7編を迎康子アンカーが朗読する。雑誌の掲載は、6月号と7月号。
各日午前1時に、6月5日に入選「いじめ」(群馬県 77歳)。6月11日に入選「母ちゃんは、温かい」(岡山市83歳)。6月25日に入選「わたしゃゴキブリ」(東京都大田区 75歳)。6月26日に佳作「うれしいことがいっぱい」(福岡県93歳)。「ご、ど、さん、」(山形市83歳)。「心地与三郎」(彦根市62歳)。以下7月号で紹介。
放送を聴くと感動するが、雑誌の原稿を読むだけでも心を揺さぶられる。
http://www.nhk.or.jp/radiodir/shou/shinya/shin.html
http://www.nhk-sc.or.jp/radio/bosyuu/index.html
ラベル: シニアネット