2007年5月30日水曜日

シニアネット 『おいおい』 第575号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━━━ 2007/05/28

     シニアネット 『おいおい』   第575号
 
━━━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━

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 大歩危や川の中ゆく青嵐        矢島 渚男

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 「大歩危(おおぼけ)」は徳島県三好市の渓谷が美しい。川くだりの舟で川くだる。舟は川の真ん中を流れていく。その風を全身に受け止める。
「青嵐(あおあらし)」は、万緑をゆるがして吹き渡る風である。5月から7月にかけて吹くやや強い風をいう。生活用語では南風である。「晴嵐」は雅語。清涼、爽快で明るいイメージが本意である。 長野県生まれ。(1935-)。

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2007年5月20日日曜日

シニアネット 『おいおい』第571号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/05/16

 シニアネット 『おいおい』   第571号
 
━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━━

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 薫風の素足かがやく女かな     日野 草城

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 昭和2年(1927年)作者26歳。青葉の吹き抜ける風は緑の香りを運ぶ。その「薫風」を「素足かがやく」女性とみた。さわやかなエロチシズムを醸し出す。 草城は、大正末期から昭和初期に、『ホトトギス』に新風を巻き起こして登場した。俳句に新しい美を形象化することを目論んだ。
 「薫風」という季語から導き出される情趣。「素足かがやく」は若い女性の姿態に焦点が当っている。「芭蕉以来の作家は殆ど全然といってもよい位閑却していた。これは実に不思議というほかない。」(『旗艦』第3号)

┏━━ Start ━━━━━━━━━━━━━
  ◎大相撲のバトルは、『美しい日本』の恥である◎
『美しい日本』は自然より伝統とか文化がある。その代表の1つの大相撲は、国技と称されている。「横綱の品格」とか「大相撲の品格」が問題になっている。
横綱が下位の力士に胸を出し、稽古をつけることは自然な姿である。しかし、過度の駄目押しで負傷させたのは行き過ぎだ。前々から粗野な振る舞いが問題視されていた。対象が将来、己の存在を脅かしかねない有望力士だったことで、地位を利用した一種の恫喝である。初日にも同じ力士に、土俵の上でやってしました。出場停止にも相当する行動である。そんな横綱を見習ったかのように、大関白鵬も下位力士に手荒い稽古をしていた。荒稽古と乱暴との境が見えなくなっている。初日には、露鵬が高見盛に勝負がついているのに、だめを押した。醜い。外人力士の目に余る行動が、土俵の内外でおこっている。出場停止にすべきではないか。

13日;産経社説(1)大相撲夏場所 品格を備えてこそ国技だ
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070513/shc070513001.htm
『隅田川の薫風に触れ太鼓が響き、大相撲夏場所は13日初日を迎える。綱取りをかける大関白鵬関には、21場所連続「一人横綱」という異様な事態を解消してもらいたい。 大相撲はちからびとの拍手と四股で邪を払い、大地を踏みしめて五穀豊穣(ほうじょう)を願う神事「相撲の節会」に端を発する。伝統を今に残す力士たちは香りの良い鬢付け油で髪を大銀杏に結い、伝統工芸の粋である化粧まわしを纏って土俵入りする。大相撲は様式美の世界である。土俵にあがる所作、次第に勝負の緊張を高めていく仕切り、錦の装束を身につけた行司が軍配を返し、ちからびとがぶつかり合う。勝った後の名乗りと、それをうけるしぐさ、すべてに形があり、それが美しい。形を支えるのは心技体の充実と緊張感だ。それを、土俵の品格と言い換えてもよい。 品格は心の持ち方に起因する。力士も親方衆も、足元をみつめ直して土俵の品格を取り戻してほしい。

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2007年5月17日木曜日

シニアネット『おいおい』 第570号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/05/11

     シニアネット 『おいおい』     第570号
 
━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━

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 たかし忌の寺より見ゆる城ヶ島    上村 占魚

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 5月11日は松本たかしの忌日。牡丹忌ともいう。昭和31年(1956)没。享年50歳。家は代々宝生座付きの能役者。15歳の頃健康を害し能役者を断念した。作句態度は求道的で、かつ耽美的である。気品があり、端正である。高浜虚子が、追悼句「牡丹の一升落ちぬ俳諧史」を詠った。たかしは、牡丹の花の豪華さを備えていた。
神奈川県三浦市三崎の本瑞寺に墓がある。城ヶ島を見下ろす高台。源頼朝が好んだ桜の御所のある美しい寺である。「寺より見ゆる城ヶ島」である。作者は熊本県人吉市生まれ。(1920-1996)

┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━━━━━━
       ◎(社説)「医療ビジョン」-開業医と病院の機能分担◎
厚労省が開業医と病院の役割を見直して、今後の医療ビジョンをまとめた。身近な開業医には夜間や休日でも診てもらい、大きな病院は入院と専門的な治療だけを扱い、軽い病気は開業医にまかせる。もともと、軽い病気の時は開業医、難しい治療や入院が必要な時は病院とすみ分けていた。 ところが最近は、夜間や休日に往診する開業医が減った。逆に病院に患者が集まり、勤務医は疲れ切っている。

10日;朝日社説(2)医療ビジョン―開業医は休日も夜も
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
『 限られた医師や医療機関を有効に使うためには、この改革は遅すぎたぐらいだ。日本医師会や地域の医療に責任を持つ都道府県も加わって、具体策をまとめてもらいたい。
厚労省案の第一の柱は、住民とのかかわりが深い開業医にもっと働いてもらおうということだ。診療所で患者を診るだけでなく、往診に出かける。高齢者には24時間体制で対応する。そんな活動が新たな開業医の姿として描かれている。また、高齢者が地域で安心して暮らしていくためには、医療だけでなく、生活を支える介護サービスと組み合わせる必要がある。開業医はその全体のまとめ役となることも期待される。ここは開業医の出番だと前向きにとらえるべきではないか。開業医を中心とする日本医師会は、この機会に組織をまとめ、「町医者の復権」を図った方がいい。
 厚労省案のもう一つの柱は、全国に約9000ある病院を急性期、回復期、終末期などの患者の病状に応じて機能をはっきりさせたうえで、互いの連携を強めることだ。性格のはっきりしない中小病院は厳しい選択を迫られることになるが、患者の利益や全体の効率を考えれば、やむをえまい。開業医に新たな役割を負ってもらう。病院ごとに機能を明確にする。仕事や責任のふえる医師や病院には診療報酬を手厚くし、メリハリをつける必要があることは言うまでもない。

シニアネット 『おいおい』 第569号 巻頭の紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/05/09━

     シニアネット 『おいおい』     第569号
 
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 筍の光放つてむかれたり         渡辺 水巴

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 「光を放つてむかれたり」とは、生まれたての赤子のように神々しく美しい。土から掘り出されたばかりの筍の皮を剥くと、光を放つたようにすら感じられる。
 食用になるのは、孟宗竹、淡竹、真竹の3種類。孟宗竹は栽培されて雄大な筍である。2-5月に出て直径10cm前後で太い。肥えていて美味である。淡竹は味が良い。真竹は最も遅く、5,6月頃に出る。苦味があり、苦竹とも呼ばれる。東京都生まれ。(1882-1946)。

┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━━
       ◎がん死亡率2割削減目標◎
8日;読売記事)2015年までに がん死亡率2割削減
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070508ik07.htm
 厚生労働省のがん対策推進協議会(会長=垣添忠生・国立がんセンター名誉総長)は7日、がん対策基本法の具体的な目標などを定める「がん対策推進基本計画」に、75歳未満のがん患者の死亡率を2005年から15年までの間に20%削減するという数値目標を設定することを決めた。
 75歳未満のがんによる死亡率は、1990年以降05年までに毎年約1%ずつ減少し、現在1年間で人口10万人当たり93人が亡くなっている。会長代理の広橋説雄・国立がんセンター総長は、これまでの減少傾向に、がん対策を推進して喫煙率の半減、がん検診受診率を50%に倍増させるなどして、さらに10%削減できるとして、20%の削減を基本計画に盛り込むことを提案。同協議会で了承された。2015年で、がん死亡率は10万人当たり74・4人にするとしている。
 基本計画策定にあたり、同法はがん患者や家族、学識経験者でつくる同協議会の意見を反映するように定めている。同協議会は、5月中に基本計画案を取りまとめる予定で、6月中に閣議決定される見込み。

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2007年5月9日水曜日

シニアネット 『おいおい』 第568号 巻頭の紹介

━ senior citizen net ━━━━ 2007/05/07━

     シニアネット 『おいおい』  第568号
 
━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━

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紅塵を吸うて肉とす五月鯉    竹下 しづの女

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昭和11年作。鯉幟、五月幟でなく「五月鯉」とした。たくましく泳ぐ鯉幟を強調した。この一語で、都会の空で街の埃を吸って泳ぐ鯉幟が文学的な表現になった。漢語の使い方がうまい。緋鯉が風をふくんで大きな腹ははちきれそうである。「紅塵」は砂埃で、にぎやかな街の埃のこと。
 中村草田男は、「作者は、鯉幟を生ける鯉そのもののように扱いたかったので、かかる無理を敢えてしたのである。」と説いた。はっきりと、「肉(しし)とす」は、生きてい鯉を連想させる。作者の漢語や漢文調は若い時代国語と音楽を教鞭をとっていた。男まさりの作者の生き様が、五感に訴えている。
福岡県行橋市生まれ。(1887-1951)。

┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━━━
       ◎連休明けは、スタートが鈍い◎
 9日の大型連休は終わった。7日は『新聞休刊日』である。2プラス2の「日米同盟の変革」。憲法60年の節目の「憲法記念日」と整理してスタートしないといけない。日本の国体をゆするようなニュースである。『憲法問題』は整理できる段階に、煮詰まってきた。憲法解釈でいけるところとそうでないところを整理して議論を進めよう。「集団的自衛権」をにつめなければなるまい。「憲法第9条の第2項」をどうするかが中心課題である。国民投票の問題は別次元の問題である。
 世界の注目は、イラク安定化にある。難民の数がすごい。解決不能な難問が山積している。いよいよ、スタートだ。

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2007年5月6日日曜日

シニアネット『おいおい』 第567号 巻頭紹介

━ senior citizen net ━━━━ 2007/05/05━

     シニアネット 『おいおい』     第567号
 
━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━

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正客に山を据えたり武者飾         野中 亮介

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 長子のために武者人形を飾り付けている。「正客に山を据えたり」は愛児がおおらかに、素直に育って欲しいと願う父親の気持ちがにじみ出ている。
作者は郷里の福岡市に居住していている歯科医師。玄海灘の波音を聞きながら、背振の山々を仰いで育った。その山々を「正客に」見立てた。
「武者人形」は、『端午の節句に、男児のある家では、「子供に勇気をはげます志出だすためなるべし」と古書にあるとおり、勇壮な趣の八幡太郎、義経、弁慶、桃太郎、金太郎などの人形を飾る。』(『ホトトギス新歳時記』より)。(1958- )。

┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━━━━
       ◎ MSとYahooの交渉段階は ◎
米マイクロソフトとヤフーが、急成長するグーグルに対抗策を立てていると4日、複数の報道機関が報じた。その段階は5紙で違う。提携交渉を進めている【日経と毎日】。合併交渉に入った【読売と朝日】。買収提案を行った【産経】

5日;日経記事)米マイクロソフトとヤフーが合併交渉・欧米メディア報道
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS2M0402C%2004052007
『【シリコンバレー=村山恵一】インターネット事業で急成長するグーグルに共同で対抗する狙い。実現すれば米検索サービスでのシェアは約4割と一大勢力となり、グーグルの独走が続いてきたネット業界の勢力図は大きく塗り替わる。
交渉は初期の段階にあり決裂する可能性もある。合併ではなく、マイクロソフトがネット事業をヤフーと統合し、ヤフーに出資する方式なども検討されているという。マイクロソフトのネット事業とヤフーの売上高を単純合計すると年間で90億ドル(約1兆円)弱となり、約100億ドルのグーグルと肩を並べる。両社は約1年前にも合併などを交渉したが、経営陣の思惑の違いなどから合意に至らなかった。その後もグーグルの成長速度が衰えないことに危機感を強めており、再び交渉を始めたとみられる。

5日;毎日記事)マイクロソフト:ヤフーと提携交渉 グーグル対抗狙う
  http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070505k0000m020136000c.html
『【ワシントン木村旬】インターネット事業で急成長している米ネット検索最大手、グーグルに対抗する狙い。統合が実現すると、ネット業界の勢力図を塗り替える大型再編となる。 報道によると、交渉は初期の段階で、MSがネット事業を分離しヤフーに統合したうえで、ヤフーに出資する案も検討されている。MSは前向きだが、ヤフーの創業者ら経営陣はMSに悪感情を抱いており、交渉には障害が多いという。 両社は1年前にも統合の可能性を協議したが、思惑の違いから、不調に終わっていたという。その後もグーグルの勢いが続いているため、交渉を再開したとみられる。 MSはネット事業を新たな収益源と位置付けているが、グーグルが得意の検索連動型広告で先行し、苦戦を強いられている。ネット検索で米2位のヤフーも、収益力ではグーグルに大きく引き離されている。

5日;読売記事)MS・ヤフー合併交渉、グーグルに対抗狙う…米紙報道
  http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070504it14.htm
『【サンフランシスコ=小山守生】 合併交渉は、ネット検索市場で首位の米グーグルに対抗する狙いだ。マイクロソフトとヤフーは、ネット検索事業と検索内容に連動した広告が表示される「検索連動型広告」事業の強化を経営課題としている。マイクロソフトがネット事業(MSN)を切り離し、ヤフーと統合する案も出ているという。 ただ、交渉は初期の段階で、決裂する可能性もある。両社は1年前にも合併の可能性を探ったが、合意に至らなかったという。 マイクロソフトとヤフーの広報担当者はそれぞれ、読売新聞に対して「憶測やうわさにはコメントしない」と話した。

5日;朝日記事) 米マイクロソフトとヤフー、合併交渉入りか 米報道
  http://www.asahi.com/business/update/0505/TKY200705040183.html
『インターネット事業を強化し、急成長する米グーグルに対抗する狙いとみられる。実現すれば、ネット事業で最大級となる。ただ、交渉はまだ初期段階で、決裂する可能性もある。交渉では、マイクロソフトのネット事業を分離し、ヤフーに統合することも検討されているという。両社は1年前にも合併などを交渉したが合意できなかった。グーグルが急成長を維持していることから危機感を募らせ、再交渉に入ったと見られる。

5日;産経記事)マイクロソフト、ヤフーに買収提案
http://www.sankei.co.jp/keizai/it/070505/itt070505000.htm
『【ワシントン=渡辺浩生】強力なライバルのネット検索エンジン最大手、グーグルに対抗する狙いがあるとみられる。交渉は初期段階だが、両社の役員レベルで、合併または競争力強化に向けた提携を視野に協議を続けている。約1年前も合併を模索して不調に終わったが、交渉を再開したのは近年のグーグルの勢力拡大と、インターネット広告市場の急成長に対する両社の危機感があるという。
 マイクロソフト、ヤフーともにコメントは避けているが、ネット事業強化が課題のマイクロソフトにとって、世界で最も人気の高いウェブサイトの一つヤフーの買収は、新たな広告主の獲得が期待できる。一方、ヤフーにとっては、グーグル追撃に新たなオンライン広告システム導入が課題で、マイクロソフトの技術力を生かすメリットがある。
 ただ、ヤフーの創業者の一人ジェリー・ヤン氏らがマイクロソフトに強い反感を抱いていることなどが、交渉の障害と指摘されている。

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2007年5月5日土曜日

シニアネット 『おいおい』 第566号 巻頭の紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/05/04━

     シニアネット 『おいおい』      第566号
 
━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━

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 みどりの日風もみどりでありにけり    小林 草吾

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 「みどりの日」は、平成元年より4月29日。今年から5月4日に。『「緑の」は、木々の緑が萌え、山野の緑化をすすめる頃にも由来するものであろう。』(角川『俳句大歳時記』より)
 緑の週間は、昭和は4月1日から1週間。平成になり4月23日から29日まで。こうした緑化運動は、1872年アメリカで植樹の日が設けられたのが初めと言う。
 「風もみどり」であるが、季語には「みどりのかぜ」はない。「薫風」である。風まで緑に染まる風景は表現できるように思う。緑はエネルギーを呉れる。

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2007年5月3日木曜日

シニアネット 『おいおい』 第565号巻頭の紹介

━━ senior citizen net ━━━ 2007/05/03━

     シニアネット 『おいおい』    第565号
 
━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━

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 無為沐浴憲法記念日も暮るる      福永 鳴風

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 憲法が還暦を迎えた。字数の多さが季語として扱いにくい。また、季節感の乏しい季語であるから、天文や動植物と取り合わせる句もある。「憲法記念日」は上五が落ち着くようだが、下五に据えた句が多い。「東京に滞在憲法記念日」(稲畑汀子)。「法学徒たりて憲法金日」(坂井建)。高邁な「憲法論議」だが、庶民は「無為沐浴」の1日であろう。
天気も良いから、百花咲きそろう公園にでも出かけようか。
 憲法改正の焦点も「第9条第2項」に議論が集中し始めた。国民投票をしなくてすむなら、それも良いのではないか。解釈論争で解決してきた日本人の生活の知恵を活かすのも今後の方向性ではなかろうか。憲法の不備を繕う法案を決めておくのも、良いではないか。大きな目をして議論することでもなかろう。

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『おいおい』3兄弟

『おいおい』 3兄弟のURL

『おいおい』 長男  (melma=メルマガ) 
http://www.melma.com/backnumber_151498/
おいおいー2 次男 (ココログ=Blog) 
 http://s-tamura.cocolog-nifty.com/
『おいおい-3』 参男  (Blogger=Blog) 
 http://oioi3.blogspot.com/

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引越し

 『おいおい』三兄弟の参男は、このBlogで、『おいおい』-3としてもう一つBlogが存在します。
9回投稿しました。表示できません。いろいろ試みましたが、原因不明です。
 窮余の策として、新しく『おいおいー3』を作成しました。よろしく、おねがいします。

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シニアネット 『おいおい』 第564号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━━ 2007/05/01━

     シニアネット 『おいおい』         第564号
 
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メーデーの列とはなってをらざりし    稲畑 汀子

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 5月1日は「メーデー(労働祭)」である。万国労働者の喜びを謳歌する日だった。英国で働くものが集まり踊る祭典からスタートした。アメリカでは、1886年8時間労働を要求して初めて大がかりなデモを行った。わが国では大正9年(1910)に第1回が行われた。現在は死語になっている。
 メーダー歌を歌いながら、赤旗を立て街頭を行進する風景は消えた。最近は市民も参加して色彩も華やかになり、レクレーション化した。「列とはなってをらざりし」でデモの形ではない。メーデーの午前は、雨にたたられた。今年も午前中は雨だった。午後は晴れた。

┏━━ Start ━━━━━━━━━━━━━━
       ◎匿名は社会の生長を阻害する◎
 「匿名」のメリットとデメリットについいて私見を述べたい。
社会的な公序良俗に反するような犯罪行為の告発は許される。しかし、民法の利害に関する情報の公表や暴露は許されない。正々堂々と名乗り出て、利害を主張すべきである。特に、上司を陥れるような卑劣な告発は生命を賭けて戦うべきである。姑息な手段は選ぶべきでない。
 「告発社会」になると、陰湿な組織になり、生長が鈍る。明るく、気持ちよく、批判しあい、議論しあえる、民主的な組織が大切である。自由に、堂々と、話し合える社会が、民主々義社会の第1歩である。社会主義社会の「告発」が、「自己批判」が、どれだけ害悪を流したかを忘れてはならない。社会の進歩を阻害したか。

┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━━━━━
       ◎領収書不提出は政治家特権か◎
税務署より、確定申告の資料不足で、領収書の提出を求められた。自民党の年会費の1万円の領収書である。政党関係の資金収支の領収書に関しては、厳密である。某大臣は、すべて5万円以下だからと言う理由で領収書を提出してない。政治家と一般納税者には格差がある。納税義務は、国民の三大義務の1つである。憲法の前では平等ではないのか。一般納税者に、すべての領収書を請求するなら、政治家にもすべきではないか。すべての領収書の提出は、政治家として当然ではないか。

30日;毎日社説(1)政治とカネ 領収書で幕とはいかない
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070430ddm005070097000c.html
『政治資金管理団体の事務所費について、自民党が5万円以上の経常経費支出(事務所費、光熱水費、備品消耗品費)には領収書のコピー添付を義務付けることを認める方向になった。ところが、「ナントカ還元水」に象徴される松岡利勝農相の光熱水費問題など、ほとんどは真相究明が宙に浮いたままになっている。領収書は提出した報告書の記載が正しいかどうかを証明する資料だ。今の政治資金規正法でも添付は義務付けられていないが、不審な点が発覚した際、説明が可能なように1件5万円以上の領収書は3年間保存することになっている。しかも、これでは支出の記載を「1件5万円未満」に細分化してしまう抜け道が残る。民主党が既に改正案を提出しているように、この際、せめて1万円以上は領収書を添付すべきである。
 松岡農相は「国会でルールを決めてもらえれば、それに従って公表する」とも述べている。だが、仮に改正すれば、今度は「それは今後のルールで過去の話は関係ない」と強弁するのではなかろうか。安倍首相もこれで乗り切れると思っているとしたら参院選では有権者からしっぺ返しを食うだろう。規正法違反である報告書の虚偽記載の疑いが一向に消えていないことを改めて指摘しておく。 一方、民主党は多額の寄付を報告書に記載していなかった疑惑で参院副議長を辞任した角田義一氏ら3人を厳重注意などとした。鳩山由紀夫幹事長は「自民党との違いを示した」と言うが、党規則の中でも軽い処分だ。角田氏も辞任会見では質疑を打ち切り、その後もまるで説明をしていない。 自民、民主どちらが「どっちもどっち」の状況から抜け出すか。有権者はそれを見ているのだ。

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