2007年5月20日日曜日

シニアネット 『おいおい』第571号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/05/16

 シニアネット 『おいおい』   第571号
 
━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━━

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 薫風の素足かがやく女かな     日野 草城

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 昭和2年(1927年)作者26歳。青葉の吹き抜ける風は緑の香りを運ぶ。その「薫風」を「素足かがやく」女性とみた。さわやかなエロチシズムを醸し出す。 草城は、大正末期から昭和初期に、『ホトトギス』に新風を巻き起こして登場した。俳句に新しい美を形象化することを目論んだ。
 「薫風」という季語から導き出される情趣。「素足かがやく」は若い女性の姿態に焦点が当っている。「芭蕉以来の作家は殆ど全然といってもよい位閑却していた。これは実に不思議というほかない。」(『旗艦』第3号)

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  ◎大相撲のバトルは、『美しい日本』の恥である◎
『美しい日本』は自然より伝統とか文化がある。その代表の1つの大相撲は、国技と称されている。「横綱の品格」とか「大相撲の品格」が問題になっている。
横綱が下位の力士に胸を出し、稽古をつけることは自然な姿である。しかし、過度の駄目押しで負傷させたのは行き過ぎだ。前々から粗野な振る舞いが問題視されていた。対象が将来、己の存在を脅かしかねない有望力士だったことで、地位を利用した一種の恫喝である。初日にも同じ力士に、土俵の上でやってしました。出場停止にも相当する行動である。そんな横綱を見習ったかのように、大関白鵬も下位力士に手荒い稽古をしていた。荒稽古と乱暴との境が見えなくなっている。初日には、露鵬が高見盛に勝負がついているのに、だめを押した。醜い。外人力士の目に余る行動が、土俵の内外でおこっている。出場停止にすべきではないか。

13日;産経社説(1)大相撲夏場所 品格を備えてこそ国技だ
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070513/shc070513001.htm
『隅田川の薫風に触れ太鼓が響き、大相撲夏場所は13日初日を迎える。綱取りをかける大関白鵬関には、21場所連続「一人横綱」という異様な事態を解消してもらいたい。 大相撲はちからびとの拍手と四股で邪を払い、大地を踏みしめて五穀豊穣(ほうじょう)を願う神事「相撲の節会」に端を発する。伝統を今に残す力士たちは香りの良い鬢付け油で髪を大銀杏に結い、伝統工芸の粋である化粧まわしを纏って土俵入りする。大相撲は様式美の世界である。土俵にあがる所作、次第に勝負の緊張を高めていく仕切り、錦の装束を身につけた行司が軍配を返し、ちからびとがぶつかり合う。勝った後の名乗りと、それをうけるしぐさ、すべてに形があり、それが美しい。形を支えるのは心技体の充実と緊張感だ。それを、土俵の品格と言い換えてもよい。 品格は心の持ち方に起因する。力士も親方衆も、足元をみつめ直して土俵の品格を取り戻してほしい。

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