2007年5月17日木曜日

シニアネット『おいおい』 第570号 巻頭紹介

━━ senior citizen net ━━━━ 2007/05/11

     シニアネット 『おいおい』     第570号
 
━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━

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 たかし忌の寺より見ゆる城ヶ島    上村 占魚

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 5月11日は松本たかしの忌日。牡丹忌ともいう。昭和31年(1956)没。享年50歳。家は代々宝生座付きの能役者。15歳の頃健康を害し能役者を断念した。作句態度は求道的で、かつ耽美的である。気品があり、端正である。高浜虚子が、追悼句「牡丹の一升落ちぬ俳諧史」を詠った。たかしは、牡丹の花の豪華さを備えていた。
神奈川県三浦市三崎の本瑞寺に墓がある。城ヶ島を見下ろす高台。源頼朝が好んだ桜の御所のある美しい寺である。「寺より見ゆる城ヶ島」である。作者は熊本県人吉市生まれ。(1920-1996)

┏━━ Plan ━━━━━━━━━━━━━━━━
       ◎(社説)「医療ビジョン」-開業医と病院の機能分担◎
厚労省が開業医と病院の役割を見直して、今後の医療ビジョンをまとめた。身近な開業医には夜間や休日でも診てもらい、大きな病院は入院と専門的な治療だけを扱い、軽い病気は開業医にまかせる。もともと、軽い病気の時は開業医、難しい治療や入院が必要な時は病院とすみ分けていた。 ところが最近は、夜間や休日に往診する開業医が減った。逆に病院に患者が集まり、勤務医は疲れ切っている。

10日;朝日社説(2)医療ビジョン―開業医は休日も夜も
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
『 限られた医師や医療機関を有効に使うためには、この改革は遅すぎたぐらいだ。日本医師会や地域の医療に責任を持つ都道府県も加わって、具体策をまとめてもらいたい。
厚労省案の第一の柱は、住民とのかかわりが深い開業医にもっと働いてもらおうということだ。診療所で患者を診るだけでなく、往診に出かける。高齢者には24時間体制で対応する。そんな活動が新たな開業医の姿として描かれている。また、高齢者が地域で安心して暮らしていくためには、医療だけでなく、生活を支える介護サービスと組み合わせる必要がある。開業医はその全体のまとめ役となることも期待される。ここは開業医の出番だと前向きにとらえるべきではないか。開業医を中心とする日本医師会は、この機会に組織をまとめ、「町医者の復権」を図った方がいい。
 厚労省案のもう一つの柱は、全国に約9000ある病院を急性期、回復期、終末期などの患者の病状に応じて機能をはっきりさせたうえで、互いの連携を強めることだ。性格のはっきりしない中小病院は厳しい選択を迫られることになるが、患者の利益や全体の効率を考えれば、やむをえまい。開業医に新たな役割を負ってもらう。病院ごとに機能を明確にする。仕事や責任のふえる医師や病院には診療報酬を手厚くし、メリハリをつける必要があることは言うまでもない。

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