2007年8月15日水曜日

シニアネット 『おいおい』 第601号

━━ senior citizen net ━━━━━━ 2007/08/02━━

     シニアネット 『おいおい』    第601号
 
━━━━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━

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 がてんゆく暑さとなりぬきゅうりもみ   久保田万太郎

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 昭和36年作。最初は「三越落語会百回をむかふ」と前書きして、「うけとるる暑さとなりぬきゅうりもみ」だった。落語を聴く客に振って「うけ」が取れるほどの暑さである。落語から離れて、「がてんゆく」になる。つまり、酷暑が本物の暑さであることになった。
こうした暑さの中では、酒の肴は「胡瓜もみ」がさっぱりとしてうまい。「胡瓜もみ」は涼味があり食欲をそそる栄養補給にもなる。酢の物の代表である。万太郎の酒の肴はまず、「冷奴」だった。冷奴をつつくうちに次の肴を待つ。
作風は『市井人の心、平明な表現が共感を得る。』(『現代俳句大事典』より)東京都生まれ。(1889-1963)

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